15の春~離島からの進学について考える~

多良間人

2012年08月11日 22:13

こんばんは!
今日は前々から楽しみにしていた15の春のシンポジウムに行ってきました!

高校のない離島から15歳で巣立っていく彼らの進学や将来について考えるとともに、離島教育の現状や島の未来について考えさせられました。



北大東島のこどもたちが元気よく太鼓の演舞をしてくれました!彼らのバチさばきや太鼓をたたく力強さに心からパワーがみなぎってきました。



彼らはまさに島の宝であり誇りそのものですねっ!(^^)!
笑顔が素敵で本当に純粋で素直なこどもたちなんだな~と思いました。
(確か、俺も島で育ったはずだけど・・小中学生の時あんなにキラキラした目をしていたのかな・・・)
感動をありがとう!


この日は、沖縄県教育庁や15の春を経験した若者、進学した子が寮へと通い3重生活をしている保護者などが登壇していました。
参加者とのやりとりも活発に行われました。



また、学生団体学生+http://ritoukatariba.ti-da.net/も活動のPRをしていましたよ♪

彼らの活動の重要性や必要性も再確認できる場となり、「離島を支援しているNPOや団体へ支援することで精神的ケアにも力を入れていくことが必要である」との意見もでていました。


そういえば・・・学生時代に15の春についてたんぽぽのタネに投稿したことがりました!(^^)!

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『離島苦から離島貢へ』

皆さんは「離島苦」と聞いて、どのような印象を受けますか。

離島には地理、経済、環境など様々な課題がある。
離島=ハンディというイメージが持たれる中、私はこの言葉をプラスに解釈している。

現在、生まれ育った多良間島で、自身の「人生」と向き合いながら充実した教育実習の日々を過ごしている。

木登りを楽しみながら伸び伸びと育ち、素直で眩しすぎる程の笑顔を振りまくこども達。
彼らと真剣に向き合い、より良い学びの場を創造し、希望溢れる未来への架け橋役を担う先生方。
こども達の夢を全力で応援し、温かい眼差しで見守る地域の皆さんと共に「教育とは何か」を考えている。

小学6年生のこども達は残り3年もすると、15の春がやってくる。
先生方や地域、親元を離れる。

彼らはどのような心境で島を巣立ち、未来を思い描いていくのだろうか。

そんな彼らに伝えたい。
「島で生まれたことは決してハンディではない。むしろラッキーでありプラスである。島に生まれ育ったことは離島苦ではなく『離島貢』だ」と。

早期からの自立は、様々な困難や壁もある。
同時に、貴重な体験や出逢いを通し早い段階から自分の人生にも向き合えることもできる。
 
離島出身者だからこそできる様々な経験、得られるものが、自身を創り、かけがえなのない財産になっていく。

実習中の短い期間だが、両親をはじめ、先生方、地域の方、そして多良間島への恩返しとして、島で生まれた者として貢(みつ)がれた多くの経験を、こども達に伝えていきたい。

また、多良間島で生まれた事を誇りに、離島苦(島ちゃび)というイメージを「しまんちゅ」自ら、根絶していきたい。

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15の春を経験したからこそ今の俺がいる。

確かに経済的な支援は必要だと思う。
だけど、もっと大切なのは15の春に巣立った彼らの精神的なケアをしていくのか、未来をどう応援していくのかということだと思う。
沖縄県は今、寮を建てると発表しているが「手段の目的化」だけにはならないでほしい。

「必要とされる、価値のある意義のある寮」をつくってほしい。


今日も、最後までお付き合いきただきありがとうございます♪
最幸の出愛に最胸に感謝。
『感謝と友に真理に生きる』